ASAGAYA SPIDERS OFFICIAL
次回作始動!!
2020年の夏の終わり。寺田倉庫さんから建築家とコラボレートして何か書いてくれませんかというちょっと不可思議な依頼をいただく。それはどういうことなのかというと、或る建築家が生み出した家に行ってそこで感じたことを言葉にして欲しいのだと。ちなみに私とコラボレートさせたいのは能作文徳さんという気鋭の建築家の設計された建物で、それは改築建物であり、しかも現在絶賛改築中であるということである。益々何のことやらわからない。しかしわからないというのは悪いことではない。わからないようなことに大勢の大人が真剣に取り組んでいるのはとても良いことである。何はともあれ、色々わからないことだらけのまま、「西大井のあな」と名付けられた真っ黄色のビルヂングを訪れた。そこには本当に改築真っ只中の、夢ばかり大量に詰まった、削りっぱなしのコンクリイトの、石埃まみれの、終わりの見えない「西大井のあな」があった。私はこのめくれちまった夢の剥き出しに激しく揺さぶられる。そういえば自分は或る老女のことを書きたいと考えていたけれど、その老女にもやっぱり住まいがあって、そうかその住まいそのものとの対話にしてみようと思い立ったのであった。老女役は村岡希美が演じる。天王洲の寺田倉庫の新施設「WHAT」というところで2021年5月30日まで能作さんの「西大井のあな」の模型と、私の書いたこのこれから書き上げる「老いと建築」のセリフの一部が展示されている。11月の舞台ではそのままそのセリフを耳にすることになるかもしれないし、それは精神として漂うばかりかもしれないが、このような形で取り組んだ劇もこれまでないので、ワクワクしている。この原案を「西大井のあな」としたほうが良いのかどうかはもうちょっと先に明らかにしたい。11月に吉祥寺シアターで上演して、それから少し空いて、12月の頭にまつもと市民芸術館で上演予定。恥ずかしながらまだ私の脳内にばかりある戯曲「老いと建築」だけれど、ご興味あれば寺田倉庫などへも出かけて頂いて、楽しみに待って頂ければ幸いである。
 
長塚圭史 
 

   
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