第7回あさすぱ談義

2002

伊達
さて今回は、2002年の『十字架』からですが、なんとこのたび、アサスパは7人の精鋭を新たにメンバーとして迎えました。そしてその中から、木村美月さんと森一生さんに、このあさすぱ談義にゲストで来てもらいましたー。よろしくー!
というか2002年を振り返ってもらっても、まだお芝居始めてないよね?
 
木村
よろしくお願いします〜!!
2002年は多分8歳ですね!
友達のお母さんがやっている習字教室にかよっていました、、、
 

僕は2002年は13歳くらいで、中学校に入ったくらいです。中高一貫の男子校に入ったので、6年間も女子が日常にいないことに絶望していました。
 
伊達
その頃おじさんたちはグローブ座でこんな感じのお芝居してたんだよってことで、写真を添付します。
 



 

 

カブトムシですかね?
それぞれの写真の質感が違っていて、同じ作品と思えませんね(笑)。1枚目踊ってますし。
 
木村
おー!全くどういう状況なのか分かりません(笑)カブトムシちゃん?可愛いですね!
 
伊達
カブトムシだね。なんか中山さんはセミとかカブトムシとか動物に縁があって、この時も妄想が実体化して分離したのかな確か。
いいねー!状況わかるわけないよね。踊ってるのは近藤良平さんの振り付けです。
 
木村
中山さんは動物や虫が好きなのですか??
 

セミとかカブトムシに縁があるって夏休みっぽいですね。ああ!良平さん。僕、一度だけ良平さんの作品に出させて頂いたことあって、良平さんの人柄に完全に惚れました。
 
木村
わ!近藤良平さんですか!すごい。黒マントがシュールですね。
 
伊達
というか、長塚が中山さんに当て書く時にそういったものと同居させることがよくあるということ。創作上のイメージの話。
これはね、修道女が着るような服です。シスターの。
スラム街のセットで、万国旗のように洗濯物が干してます。
 

腰の周辺にカブトムシの角があると、何やら雄々しいですね。すごい観てみたいです。
『十字架』っていうタイトル通り、キリスト教のお話だったのですか?半裸で磔になっている写真もありますね。スラム街好きです。
 
伊達
あらすじはホームページのHistory見てみて。半裸は長塚ね、千葉雅子さんに「何やってんのよあんたはー!!」とビンタされて幕切れです。
 
木村
あらすじ読みました!
なんていうか、、、タブーの嵐。
磔と日常感あるセットの違和感もすごい。めちゃくちゃだけれど、ワクワクします。そそられるって言うんですかね、、、
 

「ひとりの母親(オンナ)が仁義なき戦いで咲き乱れる!」っていうのが、こう、期待感をブーストさせますね。観たい!
 
伊達
メンバーの福澤さんが舞台監督として初めて参加した公演で、この後ほとんどの舞台を裏で支えてくれることになります。
 
木村
そうなのですね!これからご一緒できるんですよね?嬉しいです。
 
伊達
そうだよー。確かに今あらすじ読んでもワクワクするね。でも細かいとこはほとんど覚えてないや。
 
木村
えーそうなのですか!
15年は前ですものね。
特に印象に残ってることとかってありますか??
稽古場とか、、、
 
伊達
俺はチンピラなんだけど、原チャリに真木よう子を2ケツして登場したとか。通し稽古で茶碗が当たって中山さんの頭がパックリ血出て病院行ったとか。セリフは覚えてないや。
 

yappari
原チャリって本物だったんですか?
 
伊達
本物。舞台奥から客席に向かって発進、舞台つらで右カーブして横断。
 
木村
まさか!!しかも2ケツ、、、
 

結構、緊張感のある2ケツですね。
お客さんの反応とか覚えてますか?
 
伊達
グローブ座の舞台高いからね、落ちたら大変。反応は覚えてないけど、特にこの頃、地方では心地よく迎え入れてくれてた。広島のみなさんとかの歓迎ぶりとか。「ようこそ広島へ」って感じがとてもありがたかった。もちろん大阪のみなさんも。
そして2002年はもう一つ、TokyoFMホールで『ポルノ』もやりましたよ。
これ、お二人には懐かしいやつです。最初の写真のシーンをオーディションでやってもらったからね。
 

 

 

 

ヒストリーで見ましたが、チラシがとても素敵ですね。
 
木村
オーディションの台本は、この話だったんですね!
男女のすれ違いの会話で。クスクスしながら台本覚えました。
当日はド緊張しちゃってクスクスどころじゃなかったのですけれど。
 
伊達
そうだね。旗揚げ公演を原案に3つのオムニバスにしたもの。これまた細かいことは覚えてないんだけど、何といっても忘れられないのは、休演日に1回セットバラしたこと。FMホールって劇場じゃなくてフリースペースみたいなんだけど、もともと大江千里のラジオの公開収録が入ってたの。それがうちらの休演日。だから仕込んで本番何日かやって、1回バラして、ラジオ収録終わったらまた仕込んで本番って感じ。
 
木村
わ!それはちょっと、地獄、ですね!!(笑)
休演日って1日ですよね??
 

見た所けっこうしっかりした美術なのに、これを休演日でバラしてまた組み直すなんて、なかなかタフな公演ですね…
 
伊達
そ、1日だけ。タフだよ〜、坂のある街という設定で2階舞台だったし。二人は劇団とかで、セット作ったり仕込んだり、裏方仕事もやってたの?
 

物を運んだり、手伝ったりはしたことありますけど、ほとんどやったことないです。
 
木村
やってましたね!
朝から晩まで、、、
地方公演があるときには週に二回ずつくらい仕込みとバラしが(笑)さすがにビールが美味しかったです。
 
伊達
オッケー、今年の本公演は夏だしね。美味いビールが飲めるように頑張りましょう!
 
木村
はりきって頑張ります!!!
 
伊達
というわけで若いお二人をお迎えしましたが、次回は『みつばち』行きたいと思います。